良い詰め物悪い詰め物①
- 2023年4月30日
- 詰め物や被せもの
こんばんは!明日にグランドオープンを控えてドキドキの児島です 😳
前回は歯科用金属がいかに体に悪いかということを書きました。
そこで現在主流になっている詰め物や被せものの材料についてお話していこうと思います。
虫歯になった範囲が広かったり、虫歯になった場所によっては1回で詰める処置で終われないことがあります。
なぜ1回で詰める処置で終われないの?
と思われる方も多いと思うのですが、
それは、
2次的に虫歯になってしまう可能性が高い
からです。
1回で詰める白い詰め物はコンポジットレジンというプラスチックの素材でできています。
しかし、コンポジットレジンという材料は水分を吸って膨張したり、収縮したりする材料なんですね。
削る範囲が小さい時は操作性がよく問題ないのですが、
奥歯の歯と歯の間や、削る範囲が大きい場所には適していません。
なぜなら大きい範囲の場所に詰めたものが変形したり収縮して形が変わってしまうと必ず歯と詰めたものの間に隙間が出来てしまうからです。
隙間ができるとそこから虫歯菌が入り込んで2次的に虫歯になってしまいます。
せっかく治したのにまた虫歯になってしまうことは避けたいですよね?
という理由から、型取りをしてお口の外でピッタリ歯に適合する詰め物(インレー)を作製するんですね。
大きい虫歯や奥歯の歯と歯の間の虫歯では型取りして詰め物を作っていく理由がお分かりいただけましたか?
そこで今度はどんな詰め物を入れたらいいかというお話です。
保険適用の金銀パラジウム合金の詰め物が体に悪いことは前回でお話させていただきました。
ではどのような材料が他にあるのでしょうか。
保険適用ではCADCAMインレーという白い詰め物があります。
CADCAMインレーは色こそ白いですがセラミックやジルコニアとは全く別物です。
CADCAMインレーはレジンにセラミックを少し混ぜたものです。
レジン(プラスチック)は強度が弱く、咬合力の負荷がかかると破折の危険性が高くなります。
また、保険ではアルジネート印象材という、時間がたつと収縮してしまう印象材で型取りをするため、模型自体が変形してしまう可能性があるんですね。
インレーはクラウン(被せもの)より複雑な形をしているためただでさえ適合が悪くなりやすい上に、印象材の変形が起こってしまうと、より2次的に虫歯になりやすくなってしまいます。
歯は虫歯になるたびに寿命が縮まっていきます。そのため、当院ではCADCAMインレーを取り扱っておりません。
当院は自分や自分の家族の口腔内に入れたくないものを患者様に入れないという方針をとっています。
ではどのような材料の詰め物が歯にいいのでしょうか。
次回は、いよいよセラミックやジルコニアについてお話していきます。
実は材質だけでなく型取りの材料や、型取りの前の歯の形成の方法も大切だということもお話していきます。
ではみなさん、よい週末をお過ごしくださいね!