歯科ドック②
- 2023年6月15日
- 検査が重要
こんにちは。院長の児島です。
体力がなくて体調を崩しておりましたが、だいぶ回復してきたので、ブログも再開したいと思います。
前回は歯科ドックのレントゲンと歯周組織検査についてお話させていただきましたが、歯科ドックはまだまだ続きます。
なぜなら、お口の中の問題を原因から解決するための検査ですので、あらゆる検査をして、潜む小さな原因を探っていかなければいけません。
謎解きみたいですよね
次はお顔のお写真もたくさん撮っていきます。
お顔のお写真を撮ることによって何を見ているのでしょうか。
顎が右に寄ってたり左に寄ってたりせず左右対称な位置にあるか、笑顔の時に歯ぐきはどれくらい見えるか、また歯が並んでいるスペースには余裕があるか、お口元が突出していたりへこんでいたりしないか。
お顔の情報というのは軟組織の情報がたくさん含まれているので、歯だけに注目しているとわからないことがたくさん見えてくるです!
私たちは虫歯や歯周病を治療するだけでなく、お口元の美しさも改善していくことによって患者様の人生をサポートしたいと考えているので、お顔からわかる情報をとても大切にしています。
また反対にお口元とお顔を調和させていくことによってもお口元の健康は増進していくことになるのです。一石二鳥ですね!
次に、かみ合わせを調べていきます。噛んだ時にどれくらい上の歯と下の歯が被っているか、めいっぱい開口したときにどれくらい開けられるか、歯を左右や前に動かしたときに上の歯と下の歯がどういうあたり方をしているか。
これらを記録していきます。
その次にフェイスボウトランスファーといって、お顔と上の歯の関係をそのままそっくり咬合器という機械に移すための記録を行っていきます。
なぜそのような記録がひつようなのでしょうか。
お口の中の歯並びやお顔との関係を明るく広い外で再現することによって顎の動きのおかしい部分や噛んだ時に当たってほしくないのに当たっている部分が見えてくるんですね。
この咬合器に移してその方自身の顎の運動の動きをみるということは自費治療しかできないことなんです!!
保険治療で詰め物や被せ物を作る時も咬合器を使いますが、顎の動きを再現せず創造で咬合器に模型を付着させてなんとなく作製されているので正確な嚙み合わせがどんどん壊されていってしまうことがよくあります。
ただ保険治療では保険点数が低すぎてコストをかけられないので、正確な治療したいという情熱がある歯科医師ほど自費診療の検査をお勧めすることになってしまうんです。
自費勧める=儲け主義ではないということをぜひ皆様に知っていただきたいです。
さてさて話は逸れてしまいましたが、かみ合わせが悪いと、顎の関節や、咀嚼筋という口を開けたり閉じたりする筋肉に負担がかかります。
負担がかかると、顎の関節ではカクカク音が鳴ったり、筋肉では痛みがでてきたりします。
それを調べるために顎関節のクリッキングを調べたり、筋触診も行います。
これらが嚙み合わせを調べる検査です。
現在の歯の状態、歯ぐきなどの歯周状態、お顔の状態、顎や筋肉、嚙み合わせの状態を調べてきましたが、あとは何が必要でしょうか。
患者様の生活習慣です。患者様の毎日が患者様のお口の環境を作っていくのでこれはとても重要になります。
どんな環境で働いているのか、どんな飲み物をよく飲むのか、ストレスはどれくらいなのか、間食はどんなものを食べるのか、口呼吸はしていないか、、など
どんな小さなことも問題を解くためのヒントになるので教えていただきたいのです。
いろいろな検査と生活習慣アンケートを書いていただくことで歯科ドックは完了します。
次はどのように患者様にフィードバックしていくかを書いていきますね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。