マウスピース矯正向いてる人、向いてない人
- 2023年10月6日
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今賛否両論あるマウスピース矯正!。
私の意見としては抜歯ケースはワイヤー矯正で、抜歯なしケースの歯の移動量が少ないケースではマウスピース矯正で。という感じです。
(だいぶザックリ言ってます)
あとは矯正する方の性格にもよります。
マウスピース矯正は20時間以上つけておかないといけないため、飲み会の多い方や、間食の多い方、めんどくさがりな方には向きません。
私は29歳から3年間ワイヤー矯正をしていました。後戻り防止のリテーナーを3年間くらいしていたけれど、どこかに失くしてしまって少し後戻りしてしまいました。
そしてこの度麹町に開院させていただいて、キレイライン矯正を導入したので、自分でも試してみようと思いマウスピースを8月から始めたのですが、
なかなか20時間マウスピースをつけるのは私の性格的にきつく、10月になった今もあまり進んでいません。
ただ、同時期に始めたスタッフはちゃんと真面目に1日20時間つけており、着実にきれいになっています。
なので、マウスピースつけるだけで歯並びきれいになるなんて超ラッキーじゃん!って思ってる人、
20時間異物を口の中に入れておくのは想像以上に簡単じゃないので、よぉ~く考えてくださいね!
ワイヤー矯正はなぜネガティブなイメージが強いのでしょうか。
金属のワイヤーや金属のブラケットなどをつけて笑った時や喋る時に見えてしまうからですよね。
当院ではブラケットも透明のセラミックブラケットを使用し、ワイヤーも歯と同じ色のホワイトワイヤーを使用するので、目立ちにくいですよ!
でも私もマウスピース矯正をお勧めするケースがあります。
それは
・空隙歯列(歯と歯の間に空隙があるかた)
・開咬(前歯がかみ合っておらず噛んだ時に隙間ができてしまうかみ合わせ)
・非抜歯で治せる軽度な叢生
・奥歯をもっと奥に動かす矯正
・歯並びのアーチを広げる矯正
です。
基本的にワイヤー矯正が得意な歯の動きとマウスピース矯正が得意な歯の動きは反対です。
そのため、矯正を行う歯科医師は歯並びによってどう動かせばその人にとってベストな歯並びになるのかをしっかり考えて治療法を選ばなければいけません。
もちろん患者様のどの治療法でやりたいかというご希望はとても大切ですが、その治療法を選んだ場合のメリットデメリットを説明して両方のリスクを理解していただいた上で
治療法を歯科医師と患者様の双方の合意のもと決定していくことが重要です。
そして、マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも歯を並べるだけで終わりではありません。
見た目がよくても、お口の機能である噛むということがちゃんとできないと困りますよね?
矯正したあと、歯並びはきれいなのに全然噛めない、ということが起こることがあります。
それはかみ合わせまで考えて治療していないケースです。
お口の審美はもちろん大切ですが、人間が生きていくうえで食べ物を咀嚼する、発話する、という機能を円滑に行えるようにすることは見た目をきれいにすること以上に大切なことです。
なので、矯正をする場合はかみ合わせのことをちゃんと理解していてかみ合わせの治療ができる先生を選んでくださいね!
最近矯正を専門としていない先生も矯正治療を勉強し行うようになってきましたが、一般歯科の歯科医師が矯正をするメリットはなんといってもかみ合わせのことを毎日考えているため、
かみ合わせをしっかり考えた治療をできることではないかなと考えながら矯正治療に日々思いを馳せるこの頃です。
今回は自分がキレイライン矯正を始めたことによって、患者様目線でのマウスピース矯正を体験できたと思っています。
そして、ワイヤー矯正、マウスピース矯正それぞれの長所短所を知ってもらって、矯正治療に挑戦する方が増えてくれたら嬉しいなと思いこのブログを書くことしました。
それではみなさん、少し寒くなってきたので体調には十分お気を付けておすごしくださいね!