スリープスプリントをご存じですか?|あずさ歯科クリニック麹町|千代田区麹町・半蔵門|歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

〒102-0083 東京都千代田区麹町4丁目3-22紅谷ビル3F
Tel,03-6261-3400
ヘッダー画像

医療コラム

スリープスプリントをご存じですか?|あずさ歯科クリニック麹町|千代田区麹町・半蔵門|歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

スリープスプリントをご存じですか?

睡眠時無呼吸症候群の治療に「スリープスプリント」という選択肢をご存じですか?

「家族からいびきが大きいと言われる」「しっかり寝ているはずなのに、日中眠くなる」「朝起きたときに疲れが取れていない」

このようなお悩みはありませんか?

もしかすると、その原因の一つに**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**が関係しているかもしれません。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気です。今回は、この病気の治療に用いられる歯科装置「スリープスプリント」についてご紹介します。

■ 睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群のなかでも多くみられるのが、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなることで起こる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」です。

眠っている間は全身の筋肉が緩みます。その影響などで舌の付け根や周囲の組織が喉の奥に落ち込み、気道が狭くなることがあります。呼吸が妨げられると、体は十分な酸素を取り込みにくくなり、睡眠の質が低下してしまいます。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 大きないびきをかく

  • 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある

  • 夜中に何度も目が覚める

  • 起床時に頭痛や疲労感がある

  • 日中に強い眠気を感じる、集中力が続かない

睡眠時無呼吸症候群は、単にいびきが大きいというだけの問題ではありません。重症度や状態によっては、高血圧や心血管疾患などとの関連も指摘されています。気になる症状がある場合は、医療機関で適切な検査を受けることが大切です。

■ スリープスプリントとは?

スリープスプリントとは、睡眠中に装着するマウスピース型の口腔内装置です。

主に上下の顎を適切な位置で保持し、下顎を少し前方に誘導することで、舌の付け根などが喉の奥に落ち込むのを抑え、気道を確保しやすくします。

歯科医院で患者さんのお口に合わせて作製するため、既製品とは異なり、歯並びや噛み合わせなどを確認しながら調整していきます。

スリープスプリントの特徴は、比較的小型で持ち運びやすく、就寝時に装着するだけで使用できることです。旅行や出張などにも携帯しやすいため、治療の選択肢の一つとして活用されています。

■ どのような方に適しているのでしょうか?

スリープスプリントは、主に軽症から中等症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の方や、CPAP(持続陽圧呼吸療法)の使用が難しい方などに検討されます。

ただし、すべての患者さんに適しているわけではありません。睡眠時無呼吸症候群の重症度や歯の状態、顎関節の状態、残っている歯の本数などを考慮して、適応を判断する必要があります。

特に、重症の睡眠時無呼吸症候群ではCPAPが重要な治療となる場合があります。自己判断で治療方法を選ぶのではなく、睡眠を専門とする医科と歯科が連携し、一人ひとりに合った治療を選択することが大切です。

■ スリープスプリント作製までの流れ

まずは医科で睡眠時無呼吸症候群の検査・診断を受け、スリープスプリントが適応となるかを確認します。

その後、歯科医院では歯や歯周組織、噛み合わせ、顎関節などの状態を確認します。問題がなければ歯型などの資料を採取し、患者さんのお口に合った装置を作製します。

完成した装置を装着していただき、必要に応じて調整を行います。また、装置を作製しただけで治療が完了するわけではありません。実際に睡眠時の呼吸状態が改善しているか、医科で検査を行い、効果を確認することが重要です。

なお、装置の使用によって歯の移動や噛み合わせの変化、顎の痛みなどが生じることもあるため、定期的な経過観察も欠かせません。

■ いびきや日中の眠気が気になる方はご相談ください

睡眠は、毎日の健康を支える大切なものです。いびきや日中の眠気を「いつものことだから」と放置せず、気になる症状があれば一度相談してみましょう。

スリープスプリントは、歯科医療を通じて睡眠時無呼吸症候群の治療をサポートする方法の一つです。

当院では、お口の状態を確認したうえで、スリープスプリントの作製についてご相談いただけます。

より良い睡眠と健やかな毎日のために、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。  いびきのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや