インプラント
インプラント
インプラント治療は様々な要因で歯や、抜歯せざるを得なくなった歯の代わりに、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その土台の上に人工歯を形成することで、天然歯のような噛み心地と見た目を再現させるものです。
部分入れ歯のように取り外しを必要とすることもなく、ブリッジのように健常な歯を削ることもないため、お口の中の違和感や、残存している歯に負担の少ない治療法です。
インプラントは、ご自身の体重ほどもあるといわれる咬合力に対しても耐えうる強度があるため、他の治療法に比べて天然歯に近い感覚で噛むことができるようになります。
お口の中の状況によって他の治療法が適している場合もございますので、まずはお気軽にご相談ください。
メリット
デメリット
歯を失ってしまうと、噛めない、発音がしづらい、見た目が気になるなどの問題が出てきます。治療としては、入れ歯やブリッジ、インプラントがあります。
入れ歯やブリッジと、インプラントの違いは下記のようなことが挙げられます。
特に今使用している入れ歯が合わず不満がある方にはオススメです。以前は、ニュースなどにも取り上げられたりと、トラブルが多い印象がありましたが、近年では技術や材料の進化で、安定的な治療成績を残すようになりました。保険適用の治療(義歯やブリッジ)よりも高額治療にはなりますが、審美面・機能面での改善は大変優れています。
※表は横にスクロールしてご覧ください。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
噛む力 | 天然歯に近い | 天然歯に近い | 天然歯の10〜30%程 |
残存歯への影響 | 影響なし | 支えとなる歯を削る必要がある | バネをかける歯に負担がかかる |
審美性 | 天然歯に近い | 天然歯に近い | バネが見えてしまうことがある |
外科処置 | 必要 | なし | なし |
治療期間 | 4~6ヶ月 | 2週間~2ヶ月 | 2週間~2ヶ月 |
定期的なメインテナンス | 必要 | 必要 | 必要 |
口腔内の感覚 | 天然歯に近い | 天然歯に近い | 熱を感じにくくなったり味覚が変わることがある |
1.カウンセリング
患者様のお悩みやご要望を丁寧にお聞きし、治療の内容や治療期間、治療費など、インプラント治療の概要をご説明します。
ご不安や疑問点にもしっかりお答えしていきますのでお気軽にご相談ください。
2.診査・診断・治療計画
CT撮影や歯ぐきの状態の検査、顎の骨や噛み合わせの検査などを行い、お口の中の状態を診査・診断します。その結果をもとに患者様のお口の中がインプラントに適応している状況下どうかを確認します。そのうえで、患者様に合わせた治療計画を立案します。
3.サージカルガイドの作製
当院では安全にインプラントを埋入するため、サージカルガイドの作製を行います。CT画像をもとにインプラントの埋入位置・角度・深さを設計し、サージカルガイドを作製します。
4.インプラントの埋入手術
しっかりと麻酔を行い、歯肉を切開して埋入位置を明確にします。
ドリルで顎の骨に穴をあけ、インプラントを埋め込みます。
埋め込んだ後、インプラントの頭部を歯肉から出しておく『一回法』と、インプラントの頭部を歯肉で覆って縫合する『二回法』があります。患者様のご状態にあった方法を選択します。
5.治癒期間
インプラント体が顎の骨にしっかり固定されるまで通常3〜6ヶ月程度の治癒期間をおきます。
6.印象採得(上部構造を作るための型取り)
印象採得を行い、口腔内のインプラント体、アバットメントの位置関係と歯肉の形態を専用の器具を用いて模型上に再現します。まずはプロビジョナルレストレーションという仮歯を入れ、噛み合わせや形などを微調整していきます。
7.上部構造の装着
仮歯での使い心地や見た目を調整して問題がないことを確認したのち、最終的な上部構造(インプラントの上の人工歯)をセットしていきます。
8.定期健診
治療後は、3~6ヶ月に1回の定期的なメインテナンスが必要です。噛み合わせの調整やクリーニングなどを行い、インプラント周囲炎になっていないか、上部構造のゆるみはないか、などを確認していきます。長く健康的にお使いいただけるよう、しっかりサポートしていきます。
歯科治療に対する恐怖や不安を和らげる方法や、短期集中治療による長時間処置の負担を減少させる方法として静脈内鎮静法という方法があります。腕などの静脈を使って鎮静薬を静脈内に投与します。静脈路確保(点滴を確保)を行う必要がありますが、鎮静薬が血中に直接拡散するので血中濃度がすぐに上昇し効果が早くでます。
鎮静法は、意識がない状態の全身麻酔法とは大きく異なり、意識がある状態での方法で、治療中の問いかけに患者様は反応でき会話が可能な状態ですが、興奮する神経をコントロールしてリラックスした状態で歯科治療を行うことができます。
歯科治療に対して極度に緊張する、歯科治療が怖い、などの歯科治療恐怖症の方、疾患がありあまり精神的なストレス(交感神経刺激など)をかけたくない方が対象になります。
また、静脈内鎮静法では、治療中の記憶を忘れている(前向性健忘)ことがあります。その効果によって治療後には治療中の嫌な記憶を軽減することができます。鎮静法を使用することによって歯科治療がある程度できたという患者様のその後の自信につながります。
主に親知らずの抜歯やインプラント治療などの外科処置時に行われますが、普段の歯科治療でも怖くて緊張してしまう、安心して歯科治療を受けたい、といった方はお気軽にご相談ください。
(当院は歯科医院であり、医科のある病院ではありません。歯科麻酔認定医、救急蘇生のトレーニングを受けた歯科医師が常駐しておりますが、緊急時対応について限度はあります。循環器系の作動薬は基本使うことはありませんので症例によっては静脈内鎮静法の適応が厳しくなります。)